知っておきたいテーブルマナーの基礎知識
テーブルマナーの基礎知識
イベントコンパニオンのお仕事は、しっかりとしたマナーが求められます。
特にパーティーや食事会の場でのテーブルマナーは知っておく必要があります。
テーブルマナーは食事によって異なります。
フレンチや和食、中華料理でそれぞれ異なるテーブルマナーがあるので注意が必要です。
テーブルマナーや食事の作法に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
「ナイフ・フォークの作法」
フルコースの料理の場合、何本ものナイフやフォークが並べられていますが、基本的の外側のナイフ、フォークから使っていきます。
料理を食べている途中で手を休める場合、お皿の手前90°付近に「ハ」の字のように置きます。食べ終わったらお皿の右端にナイフとフォークを揃えて置き、お皿と一緒に下げてもらいます。
ナイフは右手に、そしてフォークは左手に持ちます。
それぞれ人差指を上に沿えるようにして持ちます。お肉などを切る場合、左手のフォークを切りたい部分に刺します。
右手のフォークで食べやすいサイズに引くようにして切ります。
お肉などは左端から切っていくことになります。パンはナイフやフォークを使う必要はありません。両手で食べやすい大きさにちぎって口に入れるようにします。
ライスを食べる時もナイフとフォークを使います。
フォークの腹を上に向け、右手のナイフで食べやすい量のライスを乗せ口に運びます。
イギリス式ではフォークの背に乗せて口の運ぶのも許されます。
スープはスプーンを使って飲みます。
スプーンを手前から向こう側へすくって、音を立てずに口に入れます。量が少なくなると手前でお皿を上げ、すくうようにします。
「ナプキンの作法」食前から食後までの注意点
フランス料理などではナイフ、フォークなどと一緒にナプキンがテーブルの上に置かれています。
食事をするメンバー全員が席に着き、最初の料理が出てくる前にナプキンを膝の上に置きます。
二つ折りにして、折り目が手前に来るように置きます。
ナプキンは食事中に汚れた口の周りや指などを拭くためのものです。
いくら汚れてもマナー違反ではありません。汚れを拭く時は二つ折りにした内側で拭くようにします。
食事中にナイフやフォーク、あるいはナプキンをうっかり落としてしまうことがありますが、自分で拾おうとせず、必ず軽く手をあげてスタッフを呼び拾ってもらうようにして下さい。
結婚式のスピーチなどで食事の途中に席を立つ場合、ナプキンは4つ折り程度にして背もたれではなく椅子の上に置いて下さい。
そして食事が終わって退席する場合、ナプキンは軽くたたんでテーブルの上に置いて下さい。
きちんとたたむのは「食事に満足しなかった」という合図になるようなので注意が必要です。
見落としがちな箸の持ち方
箸は真ん中付近からやや上の部分を持つときれいに見えます。
一本の箸を親指、人差し指、中指の3本の指で、鉛筆を持つようにつかみます。
もう一本は親指の付け根と薬指の第一関節辺りで支えて持ちます。
ご飯を食べる時、茶碗は両手で持ち上げます。
次に左手の小指と薬指を茶碗の底に添え、茶碗の端に添えた親指とで支えます。
右手で箸をつかみ、箸先を、茶碗を持った左手の小指に挟みます。
その状態で、右手で正しい箸の持ち方にします。
割りばしの割り方は膝の上で上下に割ります。2本の箸をこすり合わせて木くずを取る行為はマナーが良いとは言えません。
その他、器の上に箸を置く「渡し箸」、つかみにくい物を刺して食べる「刺し箸」、箸の汚れを舐めることによってきれいにしようとする「ねぶり箸」、おかずからご飯に戻らずおかずに移る「移り箸」、箸から箸へ食べ物を受け渡す「箸渡し」などいくつかのタブーがあるので注意してください。
中華料理は「少し残すこと」がマナー
中国料理のマナーにはいくつか日本と異なるものがあります。
中華でよく見かける大皿の料理を円卓でシェアして食べる時は時計回りに回し、年長者が食べ始めるまでは料理に手をつけずに待ちましょう。
また円卓は共有スペースであり、個人で使用する皿を置いてはいけません。
食事する際は取り皿とレンゲ以外持ち上げてはならず口を直接つけてはいけません。
さらに大皿に少し料理を残すことが料理に満足したことを示します。ここが日本と大きく違うので注意です。
飲み物をおかわりしたい時は声をかけずに、お茶の蓋をずらして置けば店員が用意してくれます。
日本と真逆のマナーであるのが他の人に料理を取り分けることです。
中国料理では自分の分は自分で取り分けるもので他人にやるのは好ましくないので注意が必要です。
まとめ
今回はイベントコンパニオンにとって知っておきたいテーブルマナーについて解説しました。
「ナイフとフォークの作法」は外側から置かれているものを最初に使うことがルールです。
また食事を途中で止めるときはハの字に、食事が済んだら揃えて皿の上に置きましょう。
ナプキンは膝の上に置き、汚れを拭く際には二つ折りにして内側から拭きましょう。
食事が終わったら、軽く畳んで置いておくことがナプキンのマナーです。
意外と見落としがちなのが箸の持ち方です。
しっかりとした持ち方になっているかもう一度確認してみましょう。
中華料理は和食のテーブルマナーと少し異なります。食事は少し残し、料理の取り分けは自分で行いましょう。
適切なテーブルマナーを知ることは、イベントコンパニオンとしても、社会人としても役に立つでしょう。
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