展示会におけるブース設営のポイント
来場者を惹きつけるために
企業にとって展示会というのは、効果的なビジネスチャンスの場です。既存の顧客には新商品や新サービスを知ってもらう機会になりますし、新しい顧客獲得の可能性にも満ちています。
では、来場者を惹きつけるために、どのようなブース設営をすればよいのでしょうか。
目次
「視覚に訴える」
展示会のブース設営のポイントのひとつに、視覚に訴える事があげられます。
展示会ブースの装飾は、五感をフルに活用して装飾をおこないます。
ものづくりをする会社が集結する展示会なら、ブースの装飾もクリエイティブなものに違いないと期待されます。
展示会ブースのデザインは、アピールしたい商品やサービスを目出たせるのはもちろん、そのブランドのイメージや背景、ひいては企業全体のイメージも表現できるような、一体化したデザインを目指すとよいでしょう。
展示会のブースは、ただ商品やサービスを紹介するだけでなく、それらにまつわるものをお客様に体感・体験してもらえるブランディングプラットフォームなのです。
多くの企業ブースが並ぶなかで、視覚的に人目を惹くブースを設営するためには、ブースのデザインに変化を持たせ、企業のイメージカラーを印象的に用いたブースの設計や装飾をしたり、色ではなくても「企業がめざすもの」が伝わる視覚的な演出をしたりすることが大切です。
「聴覚に訴える」
展示会で自社ブースに人が立ち寄ってくれるためには、視覚的アピールだけでなく、聴覚的アピールも大切です。
メラビアンの法則によると、人が情報を得るのは、視覚情報からが55%、聴覚情報からが38%、言語情報からが7%といわれています。よって、展示会においても、視覚的に分かりやすくて入りやすいレイアウトのブースを設営できたならば、次は聴覚を刺激する演出を考えることが重要です。
たとえば、マイクパフォーマンスを行い、路上ライブのように、ブース前を通りすぎる来場者の注意を惹いて足を止めてもらうきっかけにすることもできます。
コンセプトにあったBGMを流すことも有効です。ただし、近隣ブースの迷惑にならないように音量には注意しましょう。
また、音声ガイダンスを活用することで、資料を渡すだけよりも自社商品を印象づけることができます。資料だけでは分かりにくい内容の補足をすることもできます。
明るく華やかな女性の声、落ち着いた印象を与える男性の声など、自社商品やサービスにあったナレーターを選ぶことが大切です。
このように、聴覚に訴える演出をすることで、会場を去ったあとも来場者の記憶に長く残すことができます。
「体験してもらう」
展示会で自社ブースにたくさんの人を集めたいなら、ただ元気よく商品やサービスについて説明をするだけではいけません。
視覚的に魅力のあるブース設営や、BGMやナレーション、マイクパフォーマンスを通じて聴覚に訴えるブース設営にこだわってみるとともに、お客様に「体験」してもらえる環境づくりを心掛けてみましょう。
たとえば、香りを楽しむような商品やサービスであれば、ブースでお客様が実際に嗅げるようにテスターを設置するとよいでしょう。
布製品で生地をアピールしたい場合であれば、「触ってみてください」と製品を置いておいて実際に触ってもらうと効果的です。
このような体験ができるコーナーをブースの一角に設置し、製品の効能を案内役のスタッフに説明してもらい、商品やサービスによい印象を抱いてもらうことで、購買意欲が増し、さらにはこれを利用した人の口コミで製品の良さと存在が世間に広まるので、一石二鳥だといえる方法でしょう。
その他に、体験型ブースを目立たせて、利用しているところを人の目につくように、さらにはその体験の様子を実況するように説明すれば、集客力はいっそう高くなるでしょう。
「AIDMAの法則を意識」
展示会のブース設営のポイントのひとつに、「AIDMAの法則」があります。少し専門的な話になりますが、ご紹介していきましょう。
「AIDMA(アイドマ)の法則」は、1920年代にアメリカのサミュエル・ローランド・ホールが提唱した消費者の購買心理のプロセスを表した言葉の頭文字を取った造語です。
そのプロセスは、
Attention(注意) Interest(関心) Desire(欲求) Memory(記憶)、Action(行動)
という5つの要素に整理してまとめられています。消費者が商品やサービスを知ってから買うまでにどのような行動をするのかを考えるものであり、広告やマーケティング業界では一般的な考え方です。
展示会のブースも、AIDMAの法則を意識しながら設営すると、より多くの集客が見込めることでしょう。
まとめ
展示会は、自社ブースにお客様が来てくれてこそ価値があります。具体的にはどのようなポイントに気をつけてブース設営をしたら多くの集客が見込めるのでしょうか。
まずは、視覚に訴えるブース設営を考えましょう。商品やサービスをただ目立たせるだけでなく、コンセプトや企業イメージまで伝えられるような一体感を考えるとよいでしょう。
視覚の次は聴覚に訴えます。マイクパフォーマンスやBGM、ナレーションなどでお客様を惹きつけます。
体験のできるブースも魅力的です。実際に商品やサービスを試せるコーナーを設け、さらにそれが通りかかる人たちの目に触れるような工夫をすれば、さらなる集客につながります。
工夫を凝らして、お客様の集まるブース設営を目指してください。
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