「ボイスサンプル」の役割

イベントコンパニオンでお仕事をする場合、ほとんどは企業様の選考が事前に入ります。
書類選考のみのものもありますが、中には「ボイスサンプル」が必要な選考もございます。

「イベントコンパニオン選考写真は綺麗に仕上げてバッチリだけど、ボイスサンプルが雑でもったいない」
なんてことは避けたいですよね。

では、丁寧なボイスサンプルとは一体どんなものなのか。
ご説明させていただいます。

まずは、イベントコンパニオンボイスサンプルの内訳から。
募集内容によって、イベントコンパニオンボイスサンプルの内訳は様々です。
指定があればそちらを準備してください。
内訳が無い場合は、だいたい下記を準備していれば大丈夫です。

・クレジット
・ナレーション 1本（30秒程）
・セリフ ２つ（10秒～20秒の短めなもの）
・フリートーク （30秒程度）

フリートークは、募集している内容によって入れると良いでしょう。
例えば、イベントMCコンパニオンの募集だと、普段のナチュラルな話し方を要求されることがありますので、フリートークを入れておくと、審査の時に有利に働くことがあるのでお勧めです。

内容は何でも大丈夫です。意気込みだったり自己紹介が無難ですが、分かりやすく伝えやすいものであればなお良いでしょう。

「クレジット」とは、とどのつまり「名前」です！
映画やテレビ番組等で、出演者やスタッフなどの名前が、エンドロールに流れることがありますが、あれがいわゆる、クレジットです。
ボイスサンプルで言うクレジットは、所属と名前のことを指します。

「〇〇〇所属の、〇〇 〇〇です。」
といったクレジットをボイスサンプルに必ず入れるようにしてください。
所属が無い場合は、名前だけで大丈夫です。

「まず何から始めよう」

経験が無いと仕方ないですよね。
ですので、今回は何を準備の仕方をご説明させていただきます。

まずが、ナレーションとセリフ原稿探しからスタートしましょう！
ネット上にあるフリーで使用可能な原稿を使用したり、フリーで使用可能な素材を、自分なりにアレンジして使ってみたりするのが手始めには良いでしょう。
もちろん一から原稿を作成する人もいますのでで、用意の仕方に決まりはございません。
自分に合った原稿を探してみましょう。

原稿が用意できたら、さっそく録音しましょう。
録音の方法としては、

・自宅で録音機材（私物）を使って収録
・貸しスタジオで、防音スタジオを借りて自分で録音（私物）
・スタジオで、プロのエンジニアさん付きで収録
・カラオケで録音機材（私物）を使って収録

完成度の高いものを作るのであれば、スタジオでプロのエンジニアさんに録音してもらうのがベストとなりますが、相応の予算が必要になります。
またそれ以外の録音方法でも、基本的に録音機材は私物を使うことになりますので、録音機材を揃えるには投資が発生します。

しかし最近は、【パソコンの内臓マイクで録音】や【スマートフォンでの録音】も高性能になってきており、予算をかけずに録音することが可能になりました。

あとは、録音する場所・環境です。

一番お勧めなのは、防音設備の整ったスタジオで録音することです。
環境一つで音質は大きく変わります。
クリアなボイスサンプルであればあるほど、聞きやすく熱意も伝わり易くなります。
しかし、防音設備の整った場所と言ってもカラオケはあまりお勧めできません。
他の部屋の音が入ってしまいますし、カラオケ機材の機械音が入ってしまうのでノイズの原因となります。
【一人用のカラオケルーム】という方法もありますが、金額面も変わらないので、防音設備のしっかりしたスタジオレンタルをお勧めします。

周辺の環境を大きく受けますが、自宅での録音も可能です。
特に最近では、ご自身で自宅の防音をDIYする方も増えているので、そういった対応ができる方は自宅で録音することも十分可能です。
大抵の方は、よほどでないと自宅に防音設備は無いかと思われますので、機材や環境でカバーする方法も視野に入れてみましょう。

・高性能マイクを使用することで環境音が入りにくくなります
・昼よりも夜のほうが環境音は少ない場合が多いです

音に関する技術が有る方は、音楽編集ソフトやアプリを使用して、音源を整える方法もございます。
フリーソフトや携帯のアプリでも色々な種類の編集アイテムがあるので、自分に合ったものを探してみてください。

録音の流れですが、これも人それぞれ。
ですので、今回はパターンとしてご紹介させて頂きます。

まずは、用意した原稿を一通り読んでみましょう。
１回目は、流れやイントネーションの確認、わからない文字が無いかを確認する程度で、声は出しつつササっと読んでみてください。
２回目は、本番さながらで読みましょう。
ここで気になったポイントや、イメージを整理して本収録に備えておくと、すっきりした状態で収録することができます。
イベントコンパニオンとして、ＭＣコンパニオンとして立った時をイメージしておきましょう。

さて、では実際に録音してみましょう。

収録のパターンですが、「通し」で録音するパターンと、「コマ分け」で録音するパターンがあります。

「通し」とは、ナレーションからセリフ、フリートークまで、録音停止をすることなく1本まるごと録音してしまうことです。

「コマ分け」は、項目ごとに分けて録音することを指します。

録音開始→ナレーターコンパニオン原稿読み→録音停止、の行程を、セリフ・フリートークでも行いコマ分けしていきます。

ですので、音源は「クレジット」「ナレーション原稿」「セリフ１」「セリフ２」「フリートーク」の５つになります。ここでポイントなのが、音源の名前を明確にしておくこと。

「（名前）ナレーション」、「（名前）セリフ①」等で大丈夫なので、きちんと名前を整えておくと親切です。

これで、イベントコンパニオンボイスサンプルの用意は完璧です。
あとは、応募先にデータを送るだけです。

送り方は様々ありますが、一番はファイルを一つにまとめて送ることをお勧めします。
ネットで検索すれば、自動でURLにデータをまとめてくれるサイトがありますので、ぜひ利用してみてください。